アクセサリーの歴史をたどると古代エジプト時代に遡り、人の身体に模様を施して装飾したのが始まりといわれています。(諸説あるようです)その後、狩猟の数をあらわすため、植物や貝殻、動物の骨や革などから作られていたのがアクセサリーの原型であるとされています。

また、アクセサリーには魔力があると信じられていた為、悪霊などの外敵から身を守るまじないとしての意味、いわゆる魔除けとして身に付けていたとも言われています。

その後の時代では、身分の高い人が権力を示すためにも使われるようになりました。その後、信仰の対象とされたあとは現在と同じく、ファッション・装飾品としてのアクセサリーに発展していきました。

最古の装身具ネックレス

最も歴史が古い装身具とされています。狩猟などの数を誇る為の物だったため、貝殻や獣の骨や・牙などを紐に通して首からかけた首飾りの形が始まりです。後に、犠牲になった動物たちへの感謝の念と、狩猟の成功と豊作を願って身に付けるようになっていきました。

その後、貴族文化の繁栄とともに豪華なネックレスが生まれ、華やかに女性の胸元を飾るアクセサリーとなっていきました。

金銭の代替になるブレスレット

貝殻や動物の骨に穴をあけて、つなぎ合わせて作られたのが始まりとされています。お金の代わりとして使われることもあり、当時は高価なものとして扱われていました。

魔除けのイヤリング

昔、人々は身体の穴から悪魔が入り込むと考えていたため、それを防ぐための護符として耳の入り口に装飾を施し、悪魔の侵入を防ぐため身につけていました。

また、男性が身分を証明する為に身に付けていました。イヤリングよりもピアスの方が歴史が古く、主流でした。また、魔除け以外でも、兵士の身分確認や、願いを込めるアイテムとして使われました。

契約の証のリング

現在は、装飾品やアクセサリー、ファッションとして身に着けることが多い指輪ですが、元のルーツを辿ってゆくと、魔除けや護符、地位や身分の証明、婚約や既婚のしるし、武器などの目的から装身具として始まったと言われています。
指輪の起源については諸説あり、紀元前の古代エジプトではすでに指輪は存在していたそうです。遺跡から発見された宝飾品の中には、金や銀の指輪があったとの話があり、指輪を身につける文化は古代ギリシア・古代ローマに広がり発展していきます。また、麻や葦などの植物の紐で結び目を作り、魔除けや無病息災などのまじないとして体の一部に巻く風習から始まったとも言われています。

ギリシア神話の中で、ゼウスを怒らせてしまった巨人族プロメテウスがその罰で鉄の指輪をつけさせられるという話が出てきます。ギリシャ神話ができたのは紀元前15世紀頃、文化的にまとまったのは紀元前8世紀頃と言われており、すごく昔から「指輪」というものが存在した、ということが分かります。17~18世紀ごろから指輪をつける位置には、それぞれ象徴するものが決まり、つける人の仕事、意思、願いなどを意味していたそうです。結婚指輪は左手に、という風習は1614年、『ローマ典礼儀式書』によって定められました。日本で結婚指輪の風習が入ってきたのは、明治時代だと言われています。しっかり定着したのは日本の生活スタイルが大きく変わり、西洋化し始めた第二次大戦後のようです。